「ナポレオンの村」が「半沢直樹」になれなそうな3つの理由
今期は、低視聴率ドラマが多い中12.7%を獲った「ナポレオンの村」。
この枠は、「半沢直樹」や「ルーズヴェルトゲーム」、「天皇の料理番」と年に1回は必ずスマッシュヒットを飛ばす伝統の枠。
「ルーズヴェルトゲーム」で主役を好演した唐沢寿明が主演する、今期の中でも注目の作品であった「ナポレオンの村」だったが、正直イマイチでした。
「ナポレオンの村」は「半沢直樹」にも「ルーズヴェルトゲーム」にもなれないでしょう。
その理由をいつものように3つ挙げたいと思います。
「ナポレオンの村」が「半沢直樹」になれない1つ目の理由
「麻生久美子演じる岬由香里」のキャラがブレている
唐沢寿明演じる主人公の浅井栄治の右腕的なキャラである岬のキャラがブレ過ぎです。
さらにエキセントリック過ぎます。
一番、「エエーッ!」って思ったシーンは、おばあさんが倒れて、浅井にビンタするシーン。
あれは、いきなり過ぎませんか? ストロークもないし、そんなキャラでしたっけ?
ビンタされた唐沢寿明が可哀想すぎます……。
岬は、普通にスパイをしながらも浅井に徐々に傾倒して行って、5話位で初めて浅井の強力な右腕になる感じで良かった気がします。
「ナポレオンの村」が「半沢直樹」になれない2つ目の理由
「これは、コメディですか?」
合間合間にコメディ過ぎる描写が入ります。
麻生久美子がいきなりコスプレしたり、ゲーマーになったり、沢村一樹がものすごくコメディの演技をしたり……。
締めるところと緩むところのバランスがちょっと悪い気がします。
それにより、冗長に思えたり、笑えなかったり、真剣に過疎化を考えられなかったりします。
「ナポレオンの村」が「半沢直樹」になれない3つ目の理由
「ウルトラCにリアリティがないと『はぁ〜っ』てなっちゃう」
物語の最後で、びしょびしょになったランタンをみんなで乾かして無事ランタンを打ち上げることができるのですが、あんなにびじょびじょになったものが再生するのでしょうか?
最大のピンチが訪れて、みんなの力を結集して、大逆転をするのは物語の醍醐味ではありますが、リアリティ(あたかもリアリティのありそうな”あたかもリアリティ”でも可)が無さすぎると、視聴者は「はぁ〜」っとなって興ざめしてしまいます。
今回は、ランタンを乾かすだけでなく、裏で動いている市長のことを知っていて、ランタンを別の場所に移動させていたとか、ランタンの予備をたくさん作ってあったとか、代用できるものがあったりとか、もう少し、工夫が必要だった気がします。
この手の作品は二重三重の仕掛けがあると、グッと面白くなると思います。
惜しい感じです。脚本をちょいちょいと直せば良くなる気がするのにぃ!
また偉そうなこと言いました。
「そんなこと言うなら、お前、書いてみろよ!」
そう言いたい方もおられるでしょう。
「はい。是非やらせていただきます!」
という所存ですので、どうぞ宜しくお願いします。