「37.5℃の涙」が視聴率37.5%を獲れない3つの理由
今クールのドラマ、まだ全てチェックしてはいませんが、
ゴールデンプライム時間帯で、一番面白くないと言っても過言ではないのが、
この「37.5℃の涙」ではないでしょうか?
とにかく、面白くなかったので、
原作はどうなんだ? と思い、読みました1巻。
漫画は良かったですね〜。これは間違いなくドラマが改悪しています。
いつも通り、主に脚本の視点でどうしてつまらなくなったのか、述べたいと思います!
漫画「37.5℃の涙」が面白かった理由は、
1、クソ親と、その鏡として子供もクソになっているところをきちんと描いている。
2、主人公が100%、子供のために頑張っている。
3、少女漫画なので、キュンキュン展開をきちんと描けている。
と思います。
しかし! ドラマ「37.5℃の涙」は上記3つが描けていません!!!
イコールこのドラマがつまらない3つの理由になります。
1、クソ親と、その鏡として子供もクソになっているところをきちんと描けていない!
漫画はスポンサーやクレームからある意味、解き放たれたメディアなので、”クソ”さをきちんと描けます。
おそらく、ドラマよりも漫画の方が現代の闇を描きやすい。
だから、どうしてもドラマ版は漫画の劣化版になってしまっています。
子供の病気の様子だって、本当は嘔吐していたり大変なのに、テレビは視聴者の視聴環境なども考えて子供の病気の様子もやんわりになってしまっています。
しかし、これは仕方のないことなので、脚本家は、漫画(原作)の本質を捕まえて、漫画ではできない表現でドラマ版をよくしてあげなくてはいけないのです。
2、主人公が100%、子供のために頑張っていない!
漫画版は、親の影響でクソになってしまっている子供に対して、子供に罪はない!
という気持ちで全力で子供に接して、子供の閉じ込められていた感情や本音を引き出し、打ち解けていきます。
この一連が、ドラマとして描きやすいのに、ドラマ版は、余計なシーンや余計な感情が多すぎます。
もしかすると、脚本家は何を描きたいのか、ごちゃごちゃになっているのかも知れません。
3、少女漫画原作なのに、キュンキュン展開をきちんと描けていない!
漫画版では、ドラマの藤木直人や成宮寛貴のキャラがもっと生きています。
主人公がキュンキュンすることを色々としてくれます。
しかし、ドラマ版はどうでしょう、藤木直人はただの堅物だし、成宮寛貴はバカにしか見えません。
これでは、役者さんと原作者さんが可哀想です。
キャラの改悪だけはやめてください!
とにかく、このドラマ版は余計なシーンを増やして、本質を消してしまった、近年稀に見る原作潰しです。
もう、予言しておきます。
「37.5℃の涙」は絶対に、視聴率37.5%を獲れません!
また偉そうなこと言いました。
「そんなこと言うなら、お前、やってみろよ!」
そう言いたい方もおられるでしょう。
「はい。是非やらせていただきます!」
という所存ですので、どうぞ宜しくお願いします。