面白かったのに2話目を見なかったドラマ「心がポキっとね」「医師たちの恋愛事情」「戦う!書店ガール」に足りなかった唯一のもの
(株)ギミック・シナリオ部の大畑です。
「心がポキっとね」「医師たちの恋愛事情」「戦う!書店ガール」の三作品、1話目は結構面白く観たのに、2話目は観ませんでした(正確には途中まで観たけどやめました)。
今回は、なぜ1話目が面白かったのに2話目を観なかったについてお話しします。
まず、1話目なぜ面白かったのか?
基本的に三作品ともストーリーは面白かったです。
それに、
「心がポキっとね」は、コメディとして面白くなる予感がありました。
「医師たちの恋愛事情」は、斎藤工のエロさと、石田ゆり子の大人のエロさが上手いこといっていました。
「戦う!書店ガール」は、脇役の演技がとても安定していて終始安心して観られました。
でも、この三作品、正直ゴールデンタイムでやらなくてもいいと思います。
「心がポキっとね」は、ゴールデンでもいいけど30分間のシットコムが一番合っています。
「医師たちの恋愛事情」は、30分の昼ドラでいいです。
「戦う!書店ガール」は、BeeTVとかネットドラマでいいです。
三作品とも良作なのですが、ゴールデンではもう観たくないのです。
その唯一の理由は、ズバリこれです。
特に続きが気にならない!
「心がポキっとね」は、どうせ病んだ大人たちが一つ屋根の下でドタバタやりながら、くっついたり離れたりするんでしょ?
「医師たちの恋愛事情」は、ある程度、医療ドラマやりながら斎藤工と石田ゆり子を中心にドロドロやるんでしょ?
「戦う!書店ガール」は、熱血主人公で周りが仕事について見つめ直しちゃったりするんでしょ?
というのが第1話ですぐに読めてしまいます。
テレビドラマというのは全10話、続けて観てもらうのが目的ですよね?
じゃあ、続きが気になるように作るのが当たり前ですよね?
これがマインドセットとしてないといけないのではないかと思うのです。
では、どうやって視聴者に、続きを気にさせるか?
もうこれは2つしかありません。
1つ目、「どうしてこの人物はこんな行動を取るの?」
2つ目、「この状況、どうするの?」
というどちらかの「どうして?」「どうするの?」を作ればいいのです。
良質のテレビドラマ、もしくは高視聴率のテレビドラマは絶対この2つがあります。
視聴率40%の「家政婦のミタ」は「どうしてこの人物はこんな行動を取るの?」でしたよね?
視聴率42.2%の「半沢直樹」は「この状況、どうするの?」でしたよね?
「どうして?」「どうするの?」を作る=テレビドラマを作ると言っても過言ではないのです。
また偉そうなこと言いました。
「そんなこと言うなら、お前、やってみろよ!「どうして?」「どうするの?」を作ってみろよ!」
そう言いたい方もおられるでしょう。
「はい。是非やらせていただきます!」
という所存ですので、どうぞ宜しくお願いします。